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東京近郊の鉄道車両内ディスプレイについての考察

by Katsumi TAZUKE

本論考は、東京近郊の鉄道で近年導入されている行先や現在地を示す多目的ディスプレイの表示内容・使い勝手についての定性的な評価を自主的に実施したレポートである。
2016年6月時点での目視調査に基づくもので、最新の表示内容は変更されている可能性がある。また、筆者の個人的主観を含むことをご容赦いただきたい。

(1) 東京メトロ 半蔵門線

■路線名:東京メトロ 半蔵門線
■総合評価:★★★
■行先:押上(スカイツリー前)
■画面解像度:不明

■特徴
ディスプレイパネルが他路線の一般的な大きさと比較して小型で、縦横比が異なり、5:1くらいの横長になっている。

現在地は小さい表示スペースだが、文字表示、路線マップとも標準的でわかりやすい。

乗り換え駅表示は、原則省略しており、乗り換え該当駅に到着した時にだけ表示される仕組みとなっている。

路線マップの駅表示は直近の5駅だけだが、実用上は問題ないと感じる。

路線のシンボルカラー(半蔵門線は紫)とメインカラーが一致しており、統一感が保たれている。

離れた場所だが、ディスプレイ外に別途印刷された全体の路線図が掲載されており、全体を俯瞰したい場合には、印刷物の全体路線図で十分であると感じる。

ディスプレイに表示されている要素


(2) 都営地下鉄 都営新宿線

■路線名:都営地下鉄 都営新宿線
■総合評価:★
■行先:本八幡
■画面解像度:1024 x 768 (推測)

■特徴
現在地(文字表示)は標準的で読みやすいが、路線マップ上の現在地を示すマーク(赤のマーク)は乗り換え駅を暗示する縦の白線によって分断されているためややわかりにくい。

路線マップ上の停車駅を示す黄色のマークが路線を示す太い線幅に対して小さく、やや見づらい。あえてこのデザインにしている理由が不明。

急行なので通過駅があるが、停車しない駅のグレーアウト表示のコントラストが黒に対して弱いので、若干わかりにくい。

乗り換え駅の表示が引き出し線に頼っているため、わかりにくく、通過駅でも表示しているので、さらに混乱に拍車をかけている。

路線のシンボルカラー(都営新宿線は薄い緑)とメインカラーが一致しておらず、統一感が保たれていない。

ディスプレイに表示されている要素


(3) 小田急電鉄 小田原線

■路線名:小田急電鉄 小田原線
■総合評価:★★
■行先:本厚木
■画面解像度:1024 x 768 (推測)

■特徴
現在地は、文字表示路線マップ上ともに標準的で読みやすく理解しやすい。特に路線マップ上の現在地が目立ち、直感的にわかりやすい。


乗り換え案内も路線名のみでシンプルになっている。

余白が十分にあり、駅名の文字が読みやすい。

ディスプレイに表示されている要素


(4) JR東日本 中央線

■路線名:JR東日本 中央線
■総合評価:★★★
■行先:東京
■画面解像度:1024 x 768 (推測)

■特徴
現在地表示は、標準的でわかりやすい。

終点駅までの行程が長距離のため、路線マップが2行になっているが、通過した駅名はグレーアウトしており、理解しやすい。途中駅までの時間(分)も表示されており、利便性が高い。

快速列車のため通過駅もあるが、停車しない駅は<マークとグレーアウトされた駅名表示の組み合わせで大変わかりやすい。

乗り換え駅の路線表示は、この表示モードでは省略されていて、該当駅に到着する際に表示される仕組みになっている。

ディスプレイに表示されている要素


(5) 東京メトロ 丸ノ内線

■路線名:東京メトロ 丸ノ内線
■総合評価:★★
■行先:池袋
■画面解像度:1024 x 768 (推測)

■特徴
現在地は、文字表示は読みやすいが、路線マップ上のマークが赤背景にブルーの配色および立体化していることにより、やや見づらい表示となっている。

乗り換え駅が多く、小さな文字で路線名も駅名も表示しているが、乗り換え後の路線の駅名が丸ノ内線の駅名と異なる駅になるので、わかりにくい。

路線のシンボルカラー(丸ノ内線は赤)とメインカラーが一致しており、統一感が保たれている。

ディスプレイに表示されている要素





Katsumi TAZUKE
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