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It's a Sony展を見てきた → ◯

by Katsumi TAZUKE

来年2017年の3月にソニービルが解体される予定とのことです。1966年にオープンしたソニービル開館50年を記念して開催されているIt's a Sony展を見てきました。

場所柄外国人観光客の方も多いのですが、老若男女に差があり、比較的年配の男性が多く訪れていて、熱心に展示を見ていたのが印象的でした。私自身も薄給の若い頃に無理してソニー製品を買っていたことを思い出しました。

展示は古い年代のものが興味深いです。失敗作の炊飯器も含め設立直後の試作品の数々を見ることができたのも面白かったです。また、ソニーの前身「東京通信工業株式会社設立趣意書」の展示では有名な「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」が記されています。レプリカとはいえ、手書きの本物を見るのは感慨深いものです。

1960年代から1980年代ぐらいまでの製品ラインナップには個性が感じられて、とても魅力的です。しかし1990年代以降になると、造形としてのデザインは美しいものがあるのですが、自分の関心がソニー製品やソニー的なるものから離れてしまったことを、改めて再確認できました。

昔は良かったなどとは思いませんが、工場の絵が心象風景に浮かんできて、エンジニア魂が垣間見えるメカニカルな製品やそれを活かしたデザインを見ると、おっさんの心が動かされます。写真ではなく、現物のゴツゴツしたプロダクトを間近に見ると、青春の一コマが確実に思い出されると思います。ソニービル解体前にぜひ一度足を運ばれることをお勧めします。


Katsumi TAZUKE
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